2013年05月10日

ACLS:二次救命処置の実技、筆記試験

 連休中(5月4〜6日)は2泊3日で救急医療の実技、筆記試験を受けて来ました(東京・京橋)。講習と試験が15時間、予習復習に30時間〜計45時間たっぷりと勉強させて頂いたのでパワーアップ、レベルアップできました。http://acls.jp/archive/course/course_acls2010.php

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 心肺停止の人を見つけたら心臓マッサージと人工呼吸が必要な事は一般住民も知っていますよね。近年だとAED(簡易な電気ショック)のこともほとんどの方が知っているでしょう。これを一次救命処置(BLS〜Basic Life Support)と言います。

 今回、私が受けてきたACLSプロバイダーコースは、二次救命処置(ACLS〜Advanced Cardiovascular Life Support)と言って一次救命処置(BLS)をやって次にどう診断、治療していくのかを学ぶものです。また、心停止・呼吸停止になる寸前にどうやって心停止・呼吸停止を防いでいくのかを講習・試験しました。

 心停止・呼吸停止の患者さんや、心停止・呼吸停止寸前の患者さん30人前後をケースバイケースで治療していくトレーニングを繰り返して、最後に実技試験、筆記試験があります。

 クリニック・診療所で医者をやっていると、往診のターミナルケア(癌や老衰の看取り医療)以外の場面で心停止・呼吸停止の患者さんを診療することは、ほとんどありません。でも、万が一に備えて年1回トレーニングを受けております。いつもやっていない仕事を一定レベル以上でこなすためには、こういったトレーニングはとても大切だと考えています。特に救急事態への対応は時間との勝負なので明日までに勉強しておくなんてことが許されない場面です。

 一昨年の8月にもACLSプロバイダーコースを受けたのですが、この資格の良いところは2年毎の更新試験が必要なことです(受ける方は大変なのですが、、)。強制的に2年毎に復習をして、2年毎に最新の治療を学ばなければいけないのです。また、昨年は小児の緊急事態に対する二次救命処置PALS(Pediatric Advanced Life Support)プロバイダーコースの実技・筆記試験を受けたので来年は小児コースPALSの更新試験が予定されています。

 医師だったら全員が完璧に二次救命処置ACLS、PALSができると一般住民は思っているかもしれませんが、現実には できない医師の方が(圧倒的に?)多いようです。昔、やったことがあるという場合でも治療方法はどんどん進化していますので最新の治療方法をマスターできていない医師は少なくないのが現実なのです。

 
posted by famicli at 20:07| 院長BLOG