2013年06月03日

心因性めまいの診断

前号で、疲れによる「めまい」患者さんが急増している話を
書きました。

「めまい」に限らず、「疲れ」とか「ストレス性」、「心因性」
などが原因になる症状は少なくありません。

プライマリケア(町医者)では、かなり多いです。

「頭痛」、「しびれ」、「腹痛」、「下痢」、「吐気、おう吐」、
「胸苦」、、、、枚挙に暇(まいきょ に いとま)がありません。

でも、医者にとって
「疲れ」とか「ストレス性」、「心因性」が原因ですと断定するのは
勇気が要ります。

なぜならば、「疲れ」、「ストレス性」、「心因性」と断定する
根拠になる検査がないからです。血液検査をやってもレントゲンを
撮っても、エコーや胃カメラ、CTなどをやっても、「疲れ」が
原因という結果は出てこないからです。「異常なし」という結果
しか出ません。

「検査で異常なし」が全部、疲れとは限りません。
何か別の診療をすれば、分かる病気かもしれないからです。
珍しい非典型的な経過だったり(教科書から外れたパターン)、
100万人とか1000万人に1人のような珍しい病気だったり かもしれないのです。


でも、やっぱり確率的にも多い原因は、、「疲れ」、「ストレス性」、「心因性」
なのです。

そこで行うのが、除外診断というものです。
「めまい」の場合ですと、脳卒中らしくない。耳鼻科疾患らしくもない。
その他、疲れ以外の原因は、どれも当てはめにくい。
「めまい」を起こしてもおかしくないような生活環境にあったらしい。
原因として、「疲れ」が一番に考えやすい状況だ、、、。

こんな診断方法しかないのです。

血液検査で、血糖が非常に高い患者さんは糖尿病であるという場合は、
誤診することは、まずありません(例:血糖300mg/dl)。

一方、疲れが原因!っていう診断は、血糖と糖尿病の関係に比べて
客観的根拠が乏しいため常に誤診と隣り合わせなのです。



あ〜〜〜〜。(誤診が)怖い、怖い。



ですから、できるだけ患者さんの皆さんには、「疲れ」から来る病気に
なって欲しくないのです。例えなったとしても、早く回復して欲しい。

「2時間寝てたら治りました!やっぱり疲れだったんですね。」
医者も、ほっとします。


「疲れ」が数字や画像になって分かる時代が来るといいですね。
医学の発展が待たれます、、、。
(でも、少なくとも20年以上はムリだろうなあ〜〜〜)。

そういうわけで、
日々、誤診の恐怖、不安を持ちつつも「疲れ」から来る症状
なのか否か格闘しています。




posted by famicli at 21:10| 院長BLOG

めまい患者さん急増!!    

2週間前から「めまい」患者さんが急に増えています。

医師になって21年目になりますが、このような経験は
初めてのような気がします。

「めまい」の原因には

1.脳卒中などの脳疾患
2.メニエール病や突発性難聴などの耳鼻科疾患

が有名です。

いつも、これらの病気を見つけようと 躍起になって
診療しているのですが、
プライマリケア(町医者)に来る「めまい」の場合、
脳卒中、メニエール病、突発性難聴などの
専門医紹介を要するような「めまい」は、めったにありません。

ふだんは、BPPV(良性発作性頭位めまい症)も比較的多いのですが、

なんと、今回の「めまい」ブームでは、
大多数の患者さんが「疲れ」や「仕事の頑張りすぎ」を問診にて明瞭に
聞き取ることができます。

今年は冬が長すぎました。
なかなか春が来ませんでした。

やっと、春が来た!
根詰めて、農作業、庭いじり、草取りに精を出して、「めまい」が起きてきた。
こんな病歴の方ばかりなのです(⌒⊥⌒)。

そんな私自身も、冬はなかなか弘前、青森、東京、仙台に行けません。
春の訪れと共に、毎週末のように東京、仙台。平日は弘前、青森と
医者向けの勉強会に精を出していたら5月25日(土)に「めまい」が
してきました。口内炎も。

やっぱり、頑張りすぎは良くないですよね〜〜。




posted by famicli at 20:33| 院長BLOG

大腸癌:便検査と大腸カメラ

大腸癌を早期発見する方法として、一般的なのは便検査です。
便の中に血液が混じっていないかを調べます(出血の有無)。
毎年、まじめに便検査を受けていれば、大腸癌の80%を見つける
ことができると言われています。


私の場合、前号でも書きましたが、責任上、80%では満足できない立場にある
と思っているので、便検査の結果にかかわらず、大腸カメラを受けています。
まだまだ普及していない、やり方です。

おそらくは、大腸カメラを受けても100%見逃しなく大腸癌を早期発見
することはできないのですが95〜98%くらいは信用できると思います。

すべての病気に言えることですが、

どこまで手間(労力)と暇(時間)とお金をかけるかになってきます。

「人事を尽くして天命を待つ」って感じでしょうか?


追加説明:
便検査で出血あり(陽性)になった場合は、大腸カメラを受けてもらい
大腸癌の有無を確認します。便検査のみで大腸癌分かりません。

便検査で陰性(異常なし)であっても20%の大腸癌は見逃されてしまいます。


posted by famicli at 20:10| 院長BLOG

たまには患者になってみる(大腸カメラの経験)

通常、悪性腫瘍(癌)になるのは還暦(60才)を過ぎた辺りからで
70才代になると急増します。

でも、運が悪いと?40才代前後でも悪性腫瘍(癌)が発生します。

私自身は、
いつ死んでも運命だから しかたないよなあ と達観している面も
あるのですが、死が近いという事に実際なってしまえば おそらくは
いろいろと やり残した事を悔やむ事だと思います。

そして、家族、職員、患者さんに対して申し訳ない気持ちになることでしょう。
家族、職員、患者さんからも非難を受けることになるかもしれません。
「医者の無養生!!」と。

できることなら もうしばらく生きなければならない(或いは生きたい)という
責任上、大腸カメラを受けることにしています。

6月2日(昨日)、日曜日でも診療をされている先生に大腸カメラを施行して頂き
幸い、異常なしでした(今回で2回目です)。

ファミリークリニック希望が臨時休診になってしまうのを避けるため
日曜日に胃カメラや大腸カメラを受けています。


例外もあるのですが、多くの胃癌、大腸癌は定期的に胃カメラ、大腸カメラを受けて
いれば命を落とさずに済みます。

是非、皆さんにもお勧めします(⌒⊥⌒)。

posted by famicli at 19:56| 院長BLOG